メガネに緑青(ろくしょう)がでたら、どうしたらいいのでしょうか?解決方法と、メガネのメンテナンスについて

メガネを使用して、半年から1年くらいご使用になると、フレームのネジ部分や鼻パッドの部分などに、緑色の錆びのような物が確認できた経験はありませんか?
メガネの、この緑色(下記、画像1)の汚れはなんだって?お感じになった事はないですか?

緑青(画像1)

ネジ部分のところから広がるように腐食していってる感じでしょ。
この緑色の錆なんですけど、緑青(ろくしょう)って言います。

緑青(ろくしょう)って何?

緑青とは、銅が酸化されることで生成される青緑色の錆の事です。
一番イメージしてもらいやすいのが、銅像などの建造物。

鎌倉大仏殿高徳院(日本)

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アメリカの自由の女神像もそうですよ。青緑色してるでしょ!

銅が酸化するのは、酸素、二酸化炭素、水分、塩分などと反応することで、生成されるのが青緑色の銅塩。
これを緑青って呼んでます。

昭和初期の頃は、毒素だと考えられてました。
金属の精製技術も低かった理由もあると思うんだけど、昭和後期には人体に悪影響を及ぼす毒素にはあたらないという研究結果もでてるようです。
(WIKI参照)

メガネフレームに関していえば、合金フレームでは緑青がでてるメガネをよく目にします。
あとはネジの部分ですね。金属ワッシャーなどが入るチタンフレームもです。
メガネには銅が使ってある混ざってるパーツがあるので、どうしても緑青がでやすい商品という事です。
フレームを製造する前の段階、金属の精製技術でも差がでるんじゃないかなって思ってます。
より不純物が混ざるような粗悪な金属精製だと、すぐに壊れたり、緑青がでまくったりするんじゃないかと(個人的意見)

それでじぁ、緑青が出ないようにする方法は?

100%緑青が出ません!と、言える合金は無いと思います。
ネジにしても、フレームにして銅が含まれてる以上、緑青が発生はおこりうる事です。
だけど、緑青が発生しにくいようには、注意する事はできるんじゃないですか。

メンテナンスです!

銅が酸化する原因の、酸素と二酸化炭素なんて対処のしようがありません。(これは除外)
水分と塩分に注目です。
メガネフレームにとって、何もしないで水分が付く場合は?
汗をかいた時ですよね。汗が原因になる場合がほとんどだと思うんです。

汗をかいて、すぐにメガネを洗う人って、なかなかいらっしゃらないと思う。
スポーツして、汗をかいて服は着替えても、メガネは交換してますか?
そのまま、汗が付着したまま自然乾燥ではないですか?
少し時間が経過して、乾いてしまってても水洗いをする方が緑青対策には良いと思います。

そして、洗ったあとは自然乾燥をせず、きちんと水分を拭き取ります。(ここ重要!)

汚れたメガネをかけてるという事は、たえず顔が汚れてるのと同じ。
鼻パッドの部分、ネジが使ってある部分、耳にかかる部分、ちょっとチェックしてみてくださいね。
黒いゴミのような塊、緑青、ひび割れなどの汚れ痛みはないですか?

緑青がでた場合の対処方法

はっきり言って、すべて取り除くという作業を出来るうちは初期です。
店頭にお持ちいただいて、取り除けた事例の方が圧倒的に少ないです。
フレームにしみ込んでしまった場合などは不可能です。
洗浄して多少残っても、そのままご使用になるか、あまりにも痛みがヒドイ場合は、フレーム交換、メガネの新調をご検討ください。

消耗品は交換する。

一番簡単な対処方法です。『パーツを交換する』
鼻パッド部分であれば、フレーム側を洗浄して緑青を取り除いて、鼻パッドは交換する。
これが一番綺麗になります。(500~1.500円程度のパーツ代がかかります)

ネジ部分、ワッシャー部分の場合
これも、交換が一番なんですが、洗いで綺麗になる場合もあります。(500円程度)
ただフレームが腐食してガサガサになりだしてるようであれば、メガネを新しく検討を念頭においていただけたらと思います。
(価格は、あくまで当店の場合です。)

まずは、店頭でフレームの状態確認をさせていただいてからの提案ですね。

 

お掃除アイテム

メガネの掃除に何を使えばいいの?
代表的なのは、メガネシャンプーですね。(当店も中性洗剤をしようして洗います)
メガネシャンプー

鼻パッドの部分は手では洗えませんので、歯ブラシを使うのも方法です。
メガネ洗い専用歯ブラシを用意してると便利ですよ。
洗剤を使いますので、すすぎはしっかり行ってくださいね!!
その後は、しっかり、そして優しく、水分を拭き取ってください。
当店は、テッシュペーパーで水分を拭き取っています。(ゴシゴシ擦らないでくださいね)

自作でもメガネ用シャンプーが作れる

市販の食器用洗剤(中性)の物を用意してください。
そして、別の空きボトルを用意して、そのボトルに半分くらい原液をいれます。
原液を入れたボトルに水をいれて希釈していきます。
これで自作のシャンプーが出来上がりです。
残った原液は、食器用で使うか、次のメガネ用シャンプー自作まで置いておいてください。

 

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原田 敏和

メガネランドハラダ代表 シーンに合わせたメガネ選びアドバイザー 地元の北条高等学校卒業後、日本眼鏡技術専門学校へ。 卒業後3年間の修行期間を経て、家業のメガネランドハラダへ。 愛称はとっさん。

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